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よい子のやめ方練習帳〜高校教員をやめるまでの道のり〜

よい子の人生を送ってきたけれど、ふとこのままでいいのか悩んだあなたへ。一緒によい子をやめる練習しませんか?

寄り添うということ

よい子を続けて28年。

こんにちは。せかい工房です。


今、私の接している生徒の中で、

精神的にかなりきつい子がいる。

詳しくは書けないけど、

家庭はぼろぼろ、

成績は学年でも最下位ゾーン、

恋愛もぐちゃぐちゃ。

逆にその生活で

よく朝起きて学校来れてるね!

っていうレベルの子。



その子がたまに私に相談に来る。

その子は自分の悩みを

自己解決して

家庭のゴタゴタも

自分が我慢すれば、

全部なんとかなると思ってる。


「それだとあなたの心が

壊れてしまうんじゃない?」

なんて言おうものなら、

「じゃあどうしろっていうんですか??」

と食ってかかるような顔をする。



こういうとき、

私は心に決めていることがある。


あまり具体的なアドバイスはしないこと。



そもそも、  

学校の教員であれば

例えば自殺をほのめかされたら

思いとどまるようにと言わなければいけないし、

「うん、死にたいときあるよね。

最後の手段にとっておくといいよ。」

なーんて、

個人的に思ったことを

素直に言えるわけでもない。

この子に同じ立場から共感することは

絶対にできない。


 だから、

この子からすれば、

「なんで大人って 

こう鈍感なんだよ!!!」

って思うことを私は言っている。


体を大切に、とか

夜一人で出歩くと危ないよ、とか

みんな心配してるよ、とか。



この子の心に、

琴線に響くようなアドバイスは

立場上いうことができない。



でも、その生徒は

私のように

陳腐でとんちんかんな聞き役でも

何かと話にやってくる。


その子が私に求めているものは



完全に気持ちをわかってくれて、

的確な言葉をくれること



ではないんじゃないだろうか。



悩んでるときって、

感性が近くて

自分の気持ちを

かなりピンポイントで捉えて

理解してくれる人と

ほとんど事情も気持ちもわかんないけど

価値観も違うけど

なんか話をふんわりと聞いてくれる人

どっちも必要じゃないでしょうか。


気持ちがわかられすぎると

悩みがどんどん先鋭化して

逆に話がしづらいときってないですか。



きっとこの子にとってぴったりの

私の寄り添い方は


「こいつわかってないよなーー。

なんかとんちんかんなこと言ってるし。

まあしょうがないか。

話は聞いてくれるし。」   


と思われるポジションで

話を聞くことだろう。




これは、

共感できすぎても

できなさすぎてもダメ。



ちょうどいい距離で寄り添う。



あんまり寄り添いすぎると、

自分も心がつらいからね。


ほら、私はよい子で

空気読めすぎて

相手に合わせすぎて

共感する力がすごいから。



共感できるけど、

しすぎない。

それが、その子にとっても

私に取っても

最適な距離なのだと思う。



さらばだよい子。また明日。