よい子のやめ方練習帳〜高校教員をやめるまでの道のり〜

よい子の人生を送ってきたけれど、ふとこのままでいいのか悩んだあなたへ。一緒によい子をやめる練習しませんか?

帰省、そして現実へ戻る

よい子を続けて29年。

こんにちは。せかい工房です。




実家でののんびりした時間は

あっという間に過ぎてゆき、

今は新幹線を待つホームにいます。




お昼は両親とうどんを食べに行きました。


初夏のような日差しの中、

3人でぷらぷら歩きながら

家の近くのうどん屋さんに行き

汗をかきながら鍋焼を食べました。



帰りは近くの和菓子屋さんで

おはぎを買って帰った。



リビングで昼寝して、

ぼーっとしてたら

あっという間に時間がたって





今に至る。





暖かい日に誰かとのんびり歩くって

なんて幸せなことだろう。


母が

「今日は夜ごはんどうするの?」

とたずねてきた。


「うーん、家にキャベツしかないし

どうしようかなあー。」

「家に材料があれば、

何かもたせてあげられるんだけど、

今冷蔵庫に何もないのよ。

ごめんね。

でも、

新幹線に野菜とか持って

アパートまで帰る方が大変かなあ。」




私は思わず笑ってしまった。




お母さん、

私もアパートに帰れば

近くにスーパーだってあるから、

どうとでもなるよ。

もう今年で30になるんだよ。





私が高校卒業、

他県の大学に入学することになって

家を離れたあの日、

母はスーツケースに

たまねぎとにんじんとじゃがいもと

カレールーを入れた。
 



下宿先についてすぐ

カレーが作れるようにと

入れてくれたらしい。




下宿先の近くにスーパーがあると

何度も説明しても、

(むしろ電車で運ぶ方が

重たいのだとしても)

「これならすぐに

家についてごはんが食べられるから。」

と言うのだ。




もちろん、

野菜だらけで

重たくなったスーツケースのせいで

新幹線、地下鉄、バスを乗り継ぐのが

大変だったことは言うまでもない。





あの頃から

もう10年以上が経つのか。


 



両親は

駅まで見送りに来てくれて、

食べきれないほどのおやつを

お土産に渡された。




発車まで30分もあったけど、

近くにいると泣きそうだったので

そうそうに改札に入り

2人とさよならをした。






ホームに上がるエスカレーターで

今回もやっぱり

泣いてしまった。