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よい子のやめ方練習帳〜高校教員をやめるまでの道のり〜

よい子の人生を送ってきたけれど、ふとこのままでいいのか悩んだあなたへ。一緒によい子をやめる練習しませんか?

人身事故

よい子を続けて29年。

こんにちは。せかい工房です。

高校教員ですが、適応障害のため

半年休職し、4月から復帰しました。




とうとうきたね、

仕事イヤイヤ期。



昨日、学校から帰る電車で人身事故が起こった。

時は夜21:30。

振替輸送だのなんだので

駅は騒然としてて、

何人もサラリーマンや

OLたちが、

電光掲示板を見つめてた。



いつもなら、

このクソ忙しい時間帯に

何してんだ!

どうせ遅れるなら

朝に遅れろーーー!!!


と、怒気が構内に充満するところですが、

この日はちょっと違った。


みんな、

静かに電車を待っていた。





お知らせの案内に



警察の現場検証が終わるまで、

時間がかかります



と書いてあったから。





踏切にバカが入り込んだのでもない。

ただのアホ高校生が

ツイッターに写真アップするために

線路に忍び込んだのでもない。





どこかの誰かが、

死ぬと決めて

飛び降りたのだ。




どこかの線路の上では、

その人がばらばらになって

片付けられているのだ。




仕事で疲れて、

こんな時間に足止め食らって

イライラしてはいるけれど

飛び降りた誰かも、

そうだったのかもしれない。



サラリーマンやOLたちは

駅の階段に座り

静かにノートパソコンで仕事をしていた。



電車は22:00には動くと

駅員さんは言っていたけど、

わたしはもうタクシーで帰ることにした。




タクシーの運転手さんは、

人身事故があったと知っていたらしく、

今日はみんなタクシー乗るから

忙しい、と言っていた。



そして、そのあとこう言った。


「やっぱね、

月曜日って、多いんですよね。

5月の連休も終わっちゃったし、

ちょうど疲れてくる時期だよね。」






 ああ、わかるよ。

飛び降りた誰かさん、

おつかれさま。


わたしも、そっち側にいっても

おかしくなかった。



不思議と、

ホームに飛び降りたいと思う時は

「死んでやるー!!!」

と気合が入るのではなくて

もはや思考停止してるんだと思う。


ぼーっとしてたら、

いつの間にか落ちてた、

みたいな。



不思議だね。

仕事なんか辞めちゃって

どこか遠い街に行って

バイトでもなんでもして

生きていけばいいのに、

どうしてだろう、

一回失敗したら、

もうゲームオーバーみたいに

思うのは

なんでなんだろう。





生きていく方法なんか、

いくつだつてあるのに、

いい学校いって、

いい仕事について、

ヒエラルキーの上層に入れなければ

何もかも嫌になって

いのちも捨ててしまいたくなるのは

なんでなんだろう。




ただのゲームなら、

失敗したらゲームオーバーになれる。


うまくいかなかったら、

ゲームは終わってくれる。




でも、生きるというのは、

失敗したって

ゲームオーバーできないのだ。


失敗から学んで

またこまごま敵と戦って

経験値あげて、

装備を手に入れて、

同じゲームの中を

前と同じルールで生き続けるか、




敵も倒さず、

お姫様も助けず、

ずっとコインとって

宝探しして遊んで、  

レベルアップも

経験値上げることもせず、

誰かの押し付けたルールに惑わされず

ゲームのクリアをめざさない

生き方をするか。




そんなこと考えてたら、

やっぱり自分もしんどくなってきて

ああ、

そろそろ

心が疲れてるな、と思ったので

今日はお休みをもらった。




お願い。

今日1日分の労働時間なんて、

2日間の残業で

まかなえちゃうんだから。



友だちがこないだ言ってた。


「せっかくの土日でも、

わたしはむりやり

外に出て遊びに行ったりしない。

家でぼーっとしてることに

罪悪感をもったりしない。

今日はね、

『何もしない』をするんだよ。」



わたしは今日、何もしないをする。




思考停止しないために。

真面目すぎるくらい

よい子の自分のルールを

ちょっとだけ破って

今日は何もしないをする。