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よい子のやめ方練習帳〜高校教員をやめるまでの道のり〜

よい子の人生を送ってきたけれど、ふとこのままでいいのか悩んだあなたへ。一緒によい子をやめる練習しませんか?

先生のイケてるグループ、イケてないグループ

こんにちは。せかい工房です。

 

 

教室の生徒の中で

 

イケてるグループとイケてないグループがあるように、

 

教員にも

 

イケてるグループとイケてないグループがある。

 

 

イケてる先生の特徴はこう。

 

 

担任をもっていて

 

分掌でも大きな役割を担っていて

 

生徒になめられてなくて

 

話も授業もおもしろい。

 

 

 

イケてない先生は、

 

授業はハリがなく

 

先生からも生徒からもイジられにくく

 

分掌も要の部分はやってない。

 

 

 

学校のスクールカーストは、

 

多くの場合

 

大人になっても

 

ほとんど変動しないと思う。

 

 

上位層は上位層のままだし、

 

下層民は大人になったって

 

下層民のままなのだ。

 

 

 

 

イケてる先生たちは、

 

「自分は学校に必要な人材である」

 

という自負がある。

 

膨大な仕事量をこなし、

 

病休や気弱な教員のカバーをし、

 

担任としてクラスをまわし、

 

分掌でもいなくてはならない人になる。

 

 

 

そして、

 

イケてる先生たちはグループを作り、

 

学校の帰りに飲みに行ったり、

 

土日に家族でバーベキューしたり、

 

学校外でも結束を強めていくのだ。

 

 

 

そして、イケてるグループの先生は

 

職員室でも当たり前のように

 

みんなに聞こえるような大声で

 

「明日の飲み会、何時に集合する?」

 

と言い合っている。

 

プライベートなことをみんなの前で言うというのは、

 

あくまでも自分たちが

 

学校の中心だと自覚しているからこそ言えることなのだ。

 

 

イケてないグループの人たちが

 

もし同じことをしようものなら、

 

お前らのプライベートな話を

 

みんなの前で大声でするなよな、

 

という空気になる。

 

 

こうして、

 

イケてるグループの人たちは

 

オフィシャルな場を

 

自分たちのプライベートのテリトリーにくみこみ、

 

自分たちがこの学校の要だぞ、

 

と主張しているのだ。

 

 

そこまで自覚しているかわからないけど、

 

でもそうなのだ。

 

 

 

もし自分が転勤したら、

 

転勤先の職員室で、

 

大声で自分のプライベートの話なんて普通しないでしょ?

 

それは、

 

まだその勤務先が、自分の側でないと

 

認識しているからなのだ。

 

アウェーだとわかってるからなのだ。

 

 

 

そして、イケてないグループの先生は

 

何年もいる職員室が

 

ホームになることはない。

 

イケてない先生にとって、

 

学校は常にアウェーであるのだ。

 

 

 

 

私なんかは、

 

転勤して1年目で体をこわし、

 

教科にも学年にも迷惑をかけ、

 

分掌も生徒指導から外れ、

 

いわゆるラクをさせてもらっている立場だ。

 

 

 

イケてるグループには、

 

ラクをしている先生は入れない。

 

 

何かしら大変な仕事を背負い、

 

第一線で活躍している人だけが

 

入ることが許されるのだ。

 

 

例え激務をこなしていても、

 

それが一人よがりだったり

 

空気が読めないひとだったり

 

ユーモアに欠けてる人であった場合は、

 

これもイケてるグループには入れない。

 

 

 

こうやって、

 

先生の中にもスクールカーストができて

 

それを生徒は肌で感じて

 

下位カーストの教員を

 

無意識のうちに

 

ないがしろにするのである。

 

 

 

今日は、

 

私のいる教科準備室に

 

イケてるグループの先生が遊びに来た。

 

 

 彼と私は同じ分掌で、

 

クラブも同じ副顧問だ。

 

 

 

どうやら、

 

いつものイケてるグループメンバーで

 

海に行くらしい。

 

私が驚いだのは、

 

海に遊びに行くのに

 

今年転勤してきた女性の先生を連れて行くということだった。

 

 

 

彼は女性の先生のことを、

 

「ヤマちゃん」と愛称で呼んでいた。

 

その「ヤマちゃん」は

 

若いくせにいつも偉そうで

 

こちらが挨拶してもいつも返してくれない人だ。

 

私のことを見下しているように思ってたし、

 

今までも少なからずそういう人に出会ってきた。

 

 

そのヤマちゃんを

 

イケてるグループに入れるのだという。

 

いや、もうヤマちゃんと呼んでる時点で  

 

イケてるグループに加盟しているのだろう。

 

 

 

 

私、転勤2年目なのにな。

 

ヤマちゃんよりも、

 

先にここにきたのにな。

 

 

 

 

どうせ自分は入ることなんて

 

到底できないだろうと思ってたイケてるグループ。

 

実は入りたいって

 

ずっと思ってたんだなあ。

 

 

 

 

なんだか、

 

とってつけたように

 

「せかい工房さんも来る?」

 

って誘われたけど

 

人を見下したような態度のヤマちゃんと

 

顔色ばっかり伺う私と

 

去年の病休に触れないように

 

気を遣ってくれるイケてるグループのメンバーと

 

一緒に海に行くなんで、

 

なんかもう負け試合みたいなイベント。

 

イケてるグループのおこぼれもらって

 

惨めな気持ちになって、

 

泣きながら家に帰るんだろうなあ。

 

 

 

だから、

 

「行きます、誘ってください」

 

と言ったよ。

 

心にも思ってないけど。

 

大人だから。