よい子のやめ方練習帳〜高校教員をやめるまでの道のり〜

よい子の人生を送ってきたけれど、ふとこのままでいいのか悩んだあなたへ。一緒によい子をやめる練習しませんか?

オフの日、よい子でなくなる日

こんにちは。せかい工房です。

 

今日はお休みをとりました。

 

誰にも言わず、こっそりと。。。

 

私には、休みの日で特に予定がないと

 

必ず足が向いてしまう場所があります。

 

それは、街中の路地裏にある、小さな本屋。

 

そこには、きのこや雑草の図鑑があって、

 

PremiamとかCASAとかの雑誌があって、

 

ノマドワーカーやフリーランスに関する本があって、

 

とにかくセンスのよい本屋なのである。

 

だから、そこに行くときは

 

自分のお気に入りの服を念入りに選んで、

 

いつもよりもしっかり化粧をして、

 

今できるもっとも自分らしく美しい自分になって

 

出かけるようにしている。

 

 

 

その本屋の横にコーヒースタンドがあって、

 

コーヒーを飲みながら本が読める。

 

 

 

 

この場所に来ると、

 

まるで自分は明日から全然違う自分になれる気がする。

 

 

まわりの顔色を伺って、

 

生徒にも愛想笑いを振りまいて、

 

学校という組織の下部にいる自分とか、

 

自分の高校時代、ちょっと頭がよかったことを思い、

 

いつまでも大事な飴を舐めるようにして

 

そのプライドにしがみついてる自分とか、

 

そんな自分をすてて、

 

新しい生き方をする勇気もない、

 

安定志向のよい子の自分が、

 

 

 

この本屋で、

 

運命の一冊に出会って、

 

人生が変わるんじゃないか。

 

 

 

そんな期待を寄せて、

 

いつもこの本屋に来てしまう。

 

 

 

そして

 

里山の暮らしとか、

 

天然酵母のパン作りとか、

 

星野道夫の写真集とか、

 

カフカの小説とか、

 

 

 

今生きている世界と遠い世界の本を読んで

 

ちょっとだけ

 

自分が変われた気がして帰る。

 

 

 

そうだ、

 

今年一年勤めたら、

 

もう好きなことしかしないんだ。

 

 

仕事を辞めて、

 

アパートを引き払って、

 

バックパック一つに

 

好きな小説と

 

チョコレートとバナナとリンゴと

 

カメラとお気に入りのスカートと

 

コーヒーのドリップのセットを入れて、

 

動きやすいハーフパンツと

 

この間買った白いTシャツをきて、

 

ランニングシューズを履いて、

 

空港に行って

 

そのときに乗りたい飛行機に乗る。

 

 

 

そして、

 

最初に見た美しい街に住む。

 

その街の小さなパン屋でパンを買って、

 

川の横の芝生でコーヒーを飲みながら

 

パンをかじって、

 

その街で住めそうなアパートを探す。

 

うまくいけば、

 

どこかのゲストハウスかなんかで

 

働き手として雇ってもらえるかもしれない。

 

 

 

そんなことができたら、

 

どんなにいいだろうなあ。

 

 

 

 

この本屋に来ると、

 

自分は何が好きなのか

 

仕事って何なのか、

 

生きていくってどういうことなのか、

 

何度も立ち返る。

 

 

 

これはきっと、

 

だらだら自分探しを繰り返してるだけで

 

不毛な時間なのかもしれない。

 

行動することもなく、

 

本を読んで本屋の雰囲気に包まれて

 

まるで自分が

 

個性的な生き方、センスのよい生き方が

 

できるような気になれて、

 

それで満足しているのだろう。

 

 

 

実際に行動を起こして、

 

傷ついたり、失敗するのが怖いから。。。

 

 

 

 

こうやって、

 

ほぼ毎週私はこの本屋に来て

 

よい子の自分と

 

好きなように生きる、本当の自分の

(そんなもの、ないのかもしれない)

 

はざまをうろうろして

 

コーヒーを飲んで家に帰る。

 

 

 

家に帰ると、

 

さあ帰ってきたな、

 

おまえは所詮、

 

自分らしく生きる勇気もなく、

 

行動を起こすパワーもない、

 

よい子の世界を捨てきれない

 

中途半端な人間なんだよ、

 

だから明日からまた働くんだよ、

 

 

という声が聞こえる。

 

 

 

 

田舎に移住することも、

 

海外で暮らすことも、

 

センスのよいアパートの暮らしも、

 

好きな友達と好きなことをしてお金を稼ぐことも、

 

それは能力のある人にしかできないことで、

 

私にはできないことなのだと。

 

 

 

 

新しい自分になれるかもという思いも、

 

ゆっくりゆっくり

 

学校の校舎やクラスの生徒や

 

散らかった自分のデスクや

 

参考書なんかを思い出して

 

本来の、

 

よい子でしかいられない自分という

 

現実に少しずつ戻っていく。

 

 

 

幽体離脱していた自分が、

 

自分の体に帰っていくようだ。

 

 

 

こうして、私の休みが終わる。