よい子のやめ方練習帳〜高校教員をやめるまでの道のり〜

よい子の人生を送ってきたけれど、ふとこのままでいいのか悩んだあなたへ。一緒によい子をやめる練習しませんか?

正面衝突

今日はとうとう部活の生徒と正面衝突した。

 

 

だらだら練習する雰囲気に、やりきれなくなった。

 

 

前日に前もって、いろんな先生たちに怒り方の相談をしていたので、心の準備はある程度できていたが、今日怒るとは予定していなかった。

 

 

気だるい午後。

 

いつまでも冷水機から離れない生徒。

 

休憩時間も、タイマーはかっているのに切れても知らん顔。

 

 

 

そこで、集合をかけてこう言った。

 

 

 

 

今日はやる気ある人はいるのか。

 

 

見ていたら、アップのダッシュは誰もダッシュしてないし、

 

休憩時間も適当だし、

 

あななたちは何をしにきているのか。

 

 

私がやれと言ったから嫌だけど練習する、とか、

 

 

そんな態度だったら絶対に強くならない。

 

自分に負荷をかけて、自分からトレーニングするって意識がなければ、意味がない。

 

 

何より、やる気がないなら、私は付き添いたくない。

 

 

土曜日も、夏休みも、だらだらした練習に付き合う気はない。

 

 

そもそも部活は生徒の自主性によって成立する活動で、顧問はボランティアなんだ。

 

 

大会の付き添い、練習時の事故の対応が顧問の仕事だ。

 

それ以外は、例えばメニュー考えたり、付き添ったり、外部指導員を確保したりする仕事は、顧問の好意でしてもらっていることなのだ。

 

 

それを、やってもらって当たり前、もっと顧問がやってほしい、と思われるのは、心外だ。

 

 

私は専門外で、みんなに何も教えてやれないのはつらい。申し訳ない。

 

 

だからこそ、できるぶんだけ、精一杯のこと、これ以上はできないと思うところまでやっているのだ。

 

 

それを、当たり前と思われるのはすごく嫌だ。

 

 

すごく嫌だ。

 

 

これが私の精一杯なんだ。

 

あなたたちが頑張るなら、それを応援する。

 

そうじゃないなら、私はもう練習を見る気はない。

 

 

 

 

 

 

そう言って、グラウンドを離れて職員室に帰った。

 

 

そこにいた別の教員が、うちの部活が怒られている様子を見ていて、あとで

「1人、女の子が泣きそうになっていましたよ。」と言っていた。

 

 

それは、1番怠けて、1番気が強くて、私が大の苦手だった女の子だった。

 

 

そのあと、部長と副部長が謝りにきた。

 

 

部員たちにも、会ってもう一回同じ話をした。

 

 

それでも、彼女たちは、

「もっと先生ができる簡単なことはしてほしい。先生も努力してほしい」とわけのわからない要求をしてきたので、

 

好意を当たり前と思うな。

私はこれ以上はできない。

やってほしいときは、どうしてもできない、お願いしますとお願いに来い。

 

と伝えた。

 

 

 

言いたいことを言えてスッキリした気もする。

 

 

何より、1番苦手だった女の子が、叱った後はガラッと変わってしっかり挨拶もするようになったからだ。

 

 

逆に、今まで自分とうまくやれていたと思っていた部員が「もっと先生が努力してほしい」と言ったことについては少なからずショックをうけた。

 

 

一瞬絶句してしまった。

 

 

私が、これまで「できることはやろう」と血ヘド吐くくらいストレスを感じながらやっていたことは、「顧問は見てるだけで何もしてない」としか捉えられてなかったのだろうか。

 

 

これからの練習も、何度もそうやって、私はやってるのに、生徒は失望していく、というサイクルが続いていのだろうと思うとやるせない。 

 

 

 

初めて、この学校で、部活でしっかり声をあげて、恐れていた「叱る」学校でできたことは、花マルを自分にあげたい。

 

 

それ以上考えると、なんだかまたへこんでしまいそうだ。

 

 

何より、先生ももっと努力しろ、のセリフが胸をえぐる。

 

 

してもらって当たり前、できて当然、もっとやれ。

 

 

こんなに苦しいのに、なんでこんな失礼なことを言えるのか、理解できない。

 

 

 

今日は甘いものでも食べに行って心を落ち着けようと思う。

 

 

でないと、いらないことをいちいち考えて、生徒のセリフがリフレインして、また頭がおかしくなりそうだ。

 

 

 

4月の私より、8月の私は成長した。

 

生徒に正面切って、叱れた。

 

それでよし、ということにしよう。

 

自分で自分をほめよう。