よい子のやめ方練習帳〜高校教員をやめるまでの道のり〜

よい子の人生を送ってきたけれど、ふとこのままでいいのか悩んだあなたへ。一緒によい子をやめる練習しませんか?

異動に向けて

管理職面談が終わった。

 

 

・この学校は仕事がきつい

・部活もちたくない

・担任じゃないことへの疎外感が強い

・でも担任はクソ忙しいから私には無理

・そもそも休職してて、辞職も考えた。

 もうじゅうぶん頑張ったから、ここから出して欲しい。

 

 

 

言われたことは、こんなこと。

 

「あなたはね、

 

異動希望理由が消極的すぎるからねー。

 

まあ、

 

生徒評価や部活指導のようすみてても、

 

特段悪いこともないし。

 

やっぱり気の持ちようなんじゃない?」

 

 

うーーーん。

 

 

確かに、マイナスな理由ばかりは

 

さすがにまずかったか。

 

 

でも、正直な気持ちは、

 

「私はできないことが多くて

 

自分のキャパを超えていて

 

とても居心地が悪いから

 

よそに行きたい」

 

この一点に尽きるのだ。

 

 

 

これが理由って、ダメ????

 

 

 

よく、転職するのも

 

「もっと○○なことがしたくて、

 

でも今の職場ではできないから

 

スキルアップしたくて転職しました」

 

みたいに前向きに言うっていう

 

そういうセオリーがある。

 

 

 

でもさあ、

 

もう私は疲れているんだよ。

 

 

 

疲れてる。

 

もうしんどいから、

 

このへんで許してよ。

 

 

それが本音。

 

 

 

私なりにこの学校に

 

かなり貢献してきた。

 

いい勉強にもなった。

 

いろいろなことを学んだ。

 

 

 

それで、その学びの結果、

 

ここは私の居場所じゃないなって

 

そう思った。

 

 

それを素直にいうのは、

 

やっぱり良くないことなんだろうか。

 

 

 

 

例えば

 

サッカー選手が足を故障して

 

まわりにはわからないだろうけど

 

痛みに耐えながらプレーしてて

 

お客さんも、

 

あいつ故障したから

 

まだ本調子じゃないけど、

 

まあまあ試合に使えないこともないな。

 

って思うくらいの活躍をした選手が

 

「プロはやはり厳しいから、

 

子どもにサッカー教える

 

コーチとして再出発したい。」

 

って言ったら、

 

別に普通のことじゃない?

 

 

 

 

なんだろう。

 

 

 

歯を食いしばって、

 

なんとかついていってる、

 

ギリギリの立場にいるのに、

 

「いや、考え方次第でしょ?

 

もっとできるでしょ?」

 

みたいなこと言われるの

 

本当に腹がたつ。

 

 

 

こっちはいろんなもの

 

抱えながら無理やりやってるのを

 

「うまくいってる」と

 

安易に捉えて欲しくない。

 

 

 

私、できてるように見えるけど

 

もういっぱいいっぱいなんだってば。

 

 

 

だから、

 

恥を忍んで

 

もう少し自分の自由な時間を

 

使えるところにいきたい、って

 

言ってるんだってば。

 

 

 

これまで挫折せず、

 

よい子で生きてきて

 

よい子であれば

 

大抵のことがうまくいって

 

上を見ることしか知らずに生きてきた

 

そんな人間が

 

「自分はできない」と認めて

 

他者に打ち明け、頼ることが

 

どれだけ大きなできごとなのか、

 

わかってよ。

 

 

 

私が、私が、

 

このプライドの高い私が

 

ようやく「世間体」から

 

解放されようと頑張ってるのに、

 

これ以上いじめないでくれ。

 

 

もういいじゃない。

 

私は能力が低かった。

 

一般校では力不足だった。

 

それで、もういいじゃないか。

 

 

 

管理職にそんなこと

 

正直に言えるわけもないので、

 

オブラートに包んで伝えた。

 

 

「一般校で、頑張りたい。

 

そういう気持ちをもって

 

やってきました。

 

今は、それなりに

 

仕事をしていますが、

 

もういっぱいいっぱいの状態で

 

楽しいとか、

 

もっとここで働きたいとか、

 

そういうモチベーションが

 

どうしても持てません。

 

 

 

自分がやっていて

 

楽しいと思えたり、

 

やりがいを感じる仕事は、

 

もっと一人一人の生徒と

 

ゆっくり話をしたりとか、

 

そういうことです。

 

この学校では、

 

そういう空気がありません。

 

やんちゃな生徒をてなずけていく、

 

そんな先生が求められているように思います。

 

 

私みたいに、

 

時間をかけて話したりとか、

 

そういうタイプの人間は

 

ここでは求められていないと思います。

 

 

あとは、

 

うちの学校はあまりにも

 

事務作業が複雑で

 

担任を持ちたい、という気持ちに

 

どうしてもなれません。

 

自分が消耗していくように思います。

 

正直なところ、

 

ここで頑張ってみて、

 

私はじゅうぶんチャレンジしたし、

 

自分も挑戦したと思います。

 

その上で、

 

ここは私にとって

 

私に合う職場ではないと

 

感じているのです。」

 

 

 

なんかあんまりおぼえてないけど

 

そんなこと言った気がする。

 

 

 

もう、チャレンジしたのよ。私。

 

 

その上で、

 

ここは違うなって思ったの。

 

 

試着した靴が合わなかったときみたい。

 

「もうじゅうぶん試着したし

 

たくさん歩いてみたし

 

歩き方も変えてみたけど

 

これ履いて

 

これからたくさん歩いていこう!って

 

思えない。

 

だから、この靴は買わない。」

 

 

 

ただそれだけなのに、

 

なぜこんなに説得されるのか。

 

 

 

ただ、

 

赴任してきて3年目なのに

 

異動は早すぎる、

 

とは言われなかった。

 

それだけが希望。