よい子のやめ方〜高校教員をやめるまでの道のり〜

よい子の人生を送ってきたけれど、ふとこのままでいいのか悩んだあなたへ。一緒によい子をやめる練習しませんか?

卒業式を迎えて。肩の荷がやっとおりた。

今日は卒業式。

 

苦手だった生徒が、学校を去った。

 

式が終わり、ホームルームが終わったあと、

 

何人かの女子生徒が、

 

「先生の授業、わかりやすかった」

 

といいに来てくれて、

 

何人かの大人しい男子たちが

 

「一緒に写真とってください」と言いにきた。

 

そして、私が一番苦手だった男子生徒も

 

私のほうをチラチラ見ていたので

 

「卒業したら、就職か。

 

遅刻するなよ!」と呼び掛けた。

 

彼と握手すると、

 

少しお互いにほっとしたような気持ちになった。

 

彼のお母さんが

 

「とても丁寧に指導してくださって、

 

ありがとうございました。」と

 

お礼を言いに来てくれた。

 

 

 

彼には、暴言と取られても

 

仕方ないようなきつい発言をしてきた。

 

次の日に本人に謝りはしたが、

 

それから私は彼に対して、

 

もうどのように関わったらいいか

 

よくわからなくなってしまった。

 

そんな苦しい日々も、ようやく終わった。

 

式では、涙ぐんだり、感動したり、

 

そういうセンチメンタルな気持ちには

 

どうしてもなれなかった。

 

自分が泣くのは、彼への暴言のこともあって、

 

何か違うと思ったし、

 

最後までモヤモヤした気持ちでいたため、

 

今後どうやって生徒を指導するのか

 

この先の教員人生に対しても

 

ずいぶん不安に思ってしまったため、

 

気軽に感動はできなかった。

 

 

 

それでも、

 

もう生徒指導しなくてもいいこと、

 

悩みの種の生徒がもう学校に来ないこと、

 

最後に本人と話ができたこと、

 

保護者がお礼を言ってくれたことで、

 

やっと肩にのしかかった荷物を

 

下ろすことができた。

 

強い教員のふり、

 

姉御はだの教員のふり、

 

しっかり生徒指導できる教員のふり。。。

 

それをもう今日からしなくてよいのだと思うと、

 

静かに気持ちが穏やかになっていった。

 

私は副担任だし、

 

式のあとに担任のキラキラ先生たちの

 

打ち上げにも行かれない。

 

仲良しの先生は他学年だし、

 

「疲れたね。私、頑張ったね」と

 

ゆっくり飲む相手もいない。

 

夫は出張でいない。

 

家に帰って、冷凍したご飯と

 

おかずを温めて食べる。

 

さみしいけれど、惨めとは思わない。

 

もう学校はすでに新学年と入試の準備で

 

来年度にむけてスタートしているし、

 

私もしみじみ1人お疲れ会で

 

ちょうどいいくらいなのかも。

 

再任用の先生が、

 

「年取るごとにね、卒業式って感動するんだよ。

 

うるっときちゃう。

 

俺、頑張ったなあってね!」

 

と言っていた。

 

私も、頑張った。

 

復職して丸2年。

 

今年もなんとか乗りきったんだ。

 

私、よく頑張った。

 

「平成29年度の生活」から卒業。

 

今日の卒業式は、私の卒業でもある。

 

今日は早く寝て、

 

明日は朝ごはん食べよう。