よい子のやめ方〜高校教員をやめるまでの道のり〜

よい子の人生を送ってきたけれど、ふとこのままでいいのか悩んだあなたへ。一緒によい子をやめる練習しませんか?

続:仕事でミス。胃か痛い

件の生徒に電話連絡。

 

信頼関係の再構築のため。

 

呼び出した生徒は学校に来ず、

 

連絡もなかった。

 

ミスをしたのは私だけれど、

 

もともと呼び出されていたのに連絡なしに学校に来ないのは向こうのせい。

 

こういうときにちゃんと話をしなければ。

 

本人に電話する。

 

わざと明るく、わざと相手を気遣うように話す。

 

こういうときは、頭ごなしに叱ってはいけない。

 

あくまでも、

 

「何か辛いことがあったのか」

 

という傾聴姿勢でいなければ、

 

相手にこちらの指導は入らない。

 

本当は全然心配でもないけれど

 

心配しているふりして

 

おおげさに、かつ、怪しまれない程度に

 

相手を気遣うのは至難の技だ。  

 

相手は高校生なんだから、

 

下手な気遣いはすぐばれる。

 

だから、ものすごくテンションをあげて、

 

精神集中して、

 

「なぜ約束を破ったのか」という怒りを

 

小さくしぼりこんで、

 

「お前のことが心配なんだ」と

 

心から思うように自分を洗脳する。   

 

電話越しに生徒を心配しているふりをすればするほど、

 

自分もだんだんそんな自分に酔ってきて

 

本心からの言葉になる。

 

生徒もまんざらではなさそうだ。

 

ここが難しいのだけど、

 

ある程度わざとらしくオーバーに心配してやると

 

「先生、そんなに心配心配言わなくても笑」

 

みたいに半ばあきれて降参してくれる。

 

でも少しでもトーンを間違えると、

 

あきれて降参してくれるふりをして

 

教員を「一時的にあしらえばいいや」と

 

内心ばかにする方向に流れてしまう。

 

 

 

だからこそ、

 

あなたのことが心配なんだ芝居は

 

命を懸けるくらいの気持ちでやらないといけない。

 

不思議なことに、

 

生徒があきれて降参してくれたら、

 

こちらも芝居した甲斐があるというもので

 

長い目で見てやらなくちゃな、とイライラが鎮まり

 

やや晴れやかな気持ちになって、

 

仕事モードになることができる。

 

この晴れやかな気持ちも、

 

これから無数に裏切られていく中で

 

あっという間に怒りにかきけされてしまうのだけど。

 

学校はそんなことの繰り返しだ。

 

 

 

渾身の芝居のあとは、どっと疲れる。

 

今も、直接家に帰ると

 

感情を持ち帰ってしまうので

 

茶店に入ってこのブログを書いて発散している。

 

 

 

しんどい。

 

体中のエネルギーが消えてしまいそう。

 

頭が熱くて、ぐらぐらして、

 

授業3コマぶっ続けくらいの疲労感。

 

うまく思考が整理できない。

 

 

本当に、教員は感情労働

 

 

 

大人相手なら、

 

例え見透かされていたとしても

 

ビジネスライクな対応で

 

嫌な人間をスルーしていくことができる。

 

 

 

でも、子どもってそうじゃない。

 

 

 

思っていないことを言ったり

 

嘘をついたりすると

 

あっという間に見破られてしまう。

 

 

生徒に指導したり、何かを伝えるためには、

 

ビジネスライクな対応ではダメなのだ。

 

心を殺して「無」の状態で

 

うわべだけ取り繕ったとしても

 

全然やり過ごすことができない。

 

本当に、心から思ったことじゃないと

 

言えない。

 

相手は利害関係のない子どもだから。

 

 

 

 

だから、生徒を叱るときは本当に疲れる。

 

相手を理詰めで説得するのでもなく、

 

舐められないように、

 

言いたいことをきちんと伝えて

 

相手に届くように話すには、

 

心から相手にとどけたいと思いながら

 

相手を「気遣ってるよ」と表現しながら

 

話をしないといけない。

 

難しい。

 

 

 

 

よし。ここまで書いたから、もう家に帰る。

 

今日のことは家に持ち帰らない。

 

お疲れ様、私。

 

本当に頑張った。