よい子のやめ方〜高校教員をやめるまでの道のり〜

よい子の人生を送ってきたけれど、ふとこのままでいいのか悩んだあなたへ。一緒によい子をやめる練習しませんか?

今日の仕事は楽しかった

かつて私が

 

「仕事が楽しい」と

 

1度でも書いたことがあるだろうか。

 

 

おそらく、今日が初めて。

 

 

 

今まで私の大の苦手だった生徒が

 

少しだけ成長する瞬間に立ち会った。

 

 

 

 

その生徒は、言葉遣いも荒く

 

まわりの生徒と全然うまくやれないタイプ。

 

その生徒の授業を担当しているのだけど、

 

なかなか思うようにテストの点数がとれない。

 

授業中でもクラスにうまくなじめず、

 

勉強のグチや、

 

友人との正しい関わり方について

 

私と二人で話をすることも多かった。

 

私は一生懸命関わったつもりだったけれど、

 

そして、学校も休みがちになっていった。

 

 

 

 

 

その生徒の単位が足りなかったので

 

補講のかわりにボランティアに行かせることにした。

 

それは、私にとっては賭けみたいなものだった。

 

ボランティアを通して

 

何か本人にプラスに思えることがあればと思って

 

その生徒のために申し込んだのだ。

 

 

 

一週間のボランティアだったけど、

 

正直、最初の1日で終わるかな。。。と思っていた。

 

まわりの先生も、誰も期待してなかったし

 

「そんなの無理ですよ」と言っていた。

 

 

 

それが奇跡的にうまくいったのだった。

 

ボランティアの運営者が素晴らしい人で、

 

相性が合ったのた。

 

 

 

 

生徒も最初はいやいや取り組んでいたのが、

 

しばらくすると学校の姿からは

 

想像もできないくらい、ハキハキ働いていた。

 

 

 

ボランティアを運営している人たちには

 

「きっちり仕事してくれるし、

 

ほんとお金払えないのが辛いくらい!

 

任せた作業は、ぜんぶきっちりやってくて

 

本当に助かったよ。」

 

と感謝されていた。

 

 

 

 

人は

 

信頼されて、何かを任されて、

 

そして愛され、気にかけてもらえることで

 

自信をつけたり、嬉しくなったりして、

 

少しずつ変わっていけるのかも。

 

 

 

 

ボランティア終了後、

 

「同じクラスの◯◯が

 

あなたのこと心配していたよ。

 

休みが多いから。」

 

と伝えると、

 

「そうなの?その子だけ?

 

他の子は何か言ってた?」

 

と興味津々にたずねてきた。

 

それは、自分を気にしてくれる人がいて

 

嬉しそうにしている顔だった。

 

 

 

他人にどう思われようと関係ない、

 

みたいなふてぶてしい態度の生徒だったので、

 

正直びっくりした。

 

 

 

その生徒と別れてから、

 

私は大仕事をやりとげたんだなと思った。

 

明日にはもう忘れてしまうかもしれないけど、

 

誰かの心に、何かひとつ、

 

希望につながるような

 

よい体験、経験を残すことができた。

 

 

 

初めて、仕事がおもしろいと思った。

 

逆風の中スタートしたものが、

 

素晴らしい人との出会いに助けられ、

 

このタイミングでそういう人に生徒を

 

引き合わせることができた。

 

たぶん成功したと言っていい形で

 

終わりを迎えられた。

 

ボランティアの方には、

 

丁寧にお礼のメールを送っておいた。

 

 

まあ、

 

 

こんな安心した気持ちになるのは

 

たぶん今日のこの一瞬だけなので、

 

今日の夜は夫と鍋してデザート食べて

 

喜びを分かち合ってから、

 

明日からまた、

 

期待しすぎず淡々と毎日を過ごしていこう。